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JEA &メールマガジン
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        JEA  メールマガジン 第25号
                            2007.10.1 発行 
                     URL  http://www.jeas.or.jp/
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こんにちは、(財)日本環境協会です。
当メールマガジンは、毎月1回発行します。ご愛読よろしくお願いします。
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 【目次】
★ 《トピックス》 外来生物
 ☆外来生物による影響
  ・ジャワマングースの例
  ・オオクチバスの例
  ・アライグマの例
  ・カエルツボカビ菌
 ☆環境省の取り組み
  ・外来生物法
  ・防除活動
 ☆私たちにできること
  ・特定外来生物の飼育
  ・特定外来生物の防除活動をする場合
  ・特定外来生物を見つけたら
  ・外来生物のリスク管理と有効利用」シンポジウム
★セミナー「土壌汚染問題とリスクコミュニケーション」開催
★GPN500万人で取り組むグリーン購入一斉行動 
★「平成20年度版環境・循環型社会白書」表紙絵コンクール 募集中!
★バーゼル法等説明会の開催について
★イベント案内・情報

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          《トピックス》 外来生物
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 先月下旬、9月20日~26日は、動物愛護週間でした。動物の飼い主には飼
養に際して適正に管理する義務がありますが、残念なことに、飼いきれなくな
ったなどの理由で遺棄される動物は後を絶たず、遺棄された動物が野生化し、
自然生態系に悪影響を及ぼすことが問題になっています。
 特に、経済・社会のグローバル化に伴い、近年では、海外の動植物がペット
などとして我が国に大量に輸入されています。これらの生物が遺棄されたり、
逃げ出したことにより、国内の生態系への影響や、農作物や人への危害が発
生しています。
 このように、他の生態系から、人間の手によって持ち込まれた生物を「外
来生物」と呼びます。今回は外来生物による生態系や人の生命・身体、農林
水産業に対する被害について考えてみました。

・外来種問題(環境省オンライン通信2004年3月号)
>>>http://www.gov-online.go.jp/publicity/tsushin/200403/topics_e.html

◆外来生物による影響
 他の生態系からやってきた外来生物が侵入した地域に、天敵となる生物が
いない場合、環境が適合すれば、外来生物は短期間でその数を増大させて
しまいます。外来生物が増えすぎることで、在来生物との競合や捕食などに
より、在来生物が激減してしまう事例が出ています。
 また、外来生物を媒介するウイルスなどの持ち込みや、在来生物との交配
など、生態系に与える影響は計り知れません。これら生態系への影響は、人
間の生活にも影を落としています。外来生物による被害の例をご紹介します。

◇ジャワマングースの例
 ジャワマングースは、ハブや、農作物を荒らすネズミを駆逐する目的で、明
治43年に沖縄本島に導入され、昭和54年頃には奄美大島にも持ち込まれま
した。その後生息地を拡大し、沖縄本島やんばる地域のヤンバルクイナや奄
美大島のアマミノクロウサギなどの希少な野生生物の捕食者として大きな脅
威となっており、養鶏や農作物への被害も報告されています。

◇オオクチバスの例
 漁業用として日本に持ち込まれた後、スポーツフィッシングの対象魚として、
各地で放流され、現在では、全国広範囲に分布しています。在来種の捕食に
よる生態系や漁業への影響が報告されています。琵琶湖の名産である「フナ
の熟れずし」の原料となるニゴロブナも、オオクチバスの影響により絶滅が危
ぶまれています。
・環境省報道発表資料【環境省】
>>>http://www.env.go.jp/press/press.php?serial=8648

◇アライグマの例
 愛らしい外見からペットとして可愛がられたものの、成獣になるにつれて気性
が荒くなり力が強いことから飼いきれるなり遺棄され、野生化するケースが多い
ようです。住宅地では、人家の屋根裏に侵入して繁殖するため、家屋への被害
のほか、ゴミあさりや、飼っている小動物の捕食など多くの被害がでています。
また、収穫期の作物を食害するため、農業被害もひきおこします。

◇カエルツボカビ菌
 他の生物に付着して意図せずに侵入する外来種による生態系への影響も深
刻です。平成18年に、外国からペット用カエルとともに持ち込まれたと考えられる
カエルツボカビ菌もその一つです。これはカエルなどの両生類だけに寄生する菌
でこれによるカエルツボカビ症はカエルにとって大変恐い病気で、カエルの種類
によっては、かかるとすぐに死んでしまいます。現在、調査が進められています。
>>>http://www.nies.go.jp/biodiversity/invasive/BD-Outline.html

◆ 環境省の取り組み
 前述の問題事例のような外来生物が引き起こす問題は、外来生物が地域に
定着してしまってから明らかになることが多く、解決には多くの時間と労力、お金
がかかります。環境省では、「入れない、捨てない、拡げない」という外来生物被
害予防三原則を設けて、侵略的外来生物による被害予防に務めています。

◇ 外来生物法
 外来種への対策として、平成17年に「特定外来生物による生態系等に係る
被害の防止に関する法律(外来生物法)」が施行されました。この法律では、
外来生物のうち、生態系などに被害を及ぼすものを「特定外来生物」として指
定し、飼養、栽培、保管、運搬、輸入の取扱を規制しています。
 現在83種類の特定外来生物として指定され、輸入等の制限や防除などの
対策が講じられています。
・外来生物法に関するホームページ【環境省】
>>>http://www.env.go.jp/nature/intro/
・特定外来生物等一覧
>>>http://www.env.go.jp/nature/intro/1outline/list/index.html

◇ 防除活動
 環境省では、アマミノクロウサギやヤンバルクイナといった固有種・希少種
が生息する奄美大島や沖縄本島やんばる地域でのジャワマングースなどの
防除を計画を立てて行ってます。
 ・沖縄県北部地域 ジャワマングース
 ・鹿児島県奄美大島 ジャワマングース
 ・沖縄県八重山地域 オオヒキガエル

 アライグマ、オオクチバスなどについては、環境省のまとめた防除手法を
参考に、地方公共団体が防除を図っています。
・アライグマの被害対策について【大阪府】
>>>http://www.pref.osaka.jp/doubutu/04yaseidoubutu/11araigu/araigu01/araigu1.html

◆ 私たちにできること
 外来生物法と我々一般市民との関わりは、特定外来生物を国内で飼育・栽
培する場合と、防除活動に協力をする場合です。

◇ 特定外来生物の飼育
 外来生物法では、ペットや鑑賞目的で特定外来生物を輸入・飼育・栽培す
ることは認められておりません(保管や運搬も規制対象です)! 違反した
場合は、個人にも法人にも非常に重い罰則が課せられます。

◇ 特定外来生物の防除活動をする場合
 地方公共団体以外の団体(NPOなど)が防除を行いたい場合、適切かつ確
実に実施することができることについて、環境大臣の認定を受けることが出
来ます。

◇ 特定外来生物を見つけたら
 特定外来生物を捕獲した場合(釣った場合も含む)、その場ですぐ放す事
(キャッチアンドリリース)は問題ありません。しかし、持って帰ったり、
別の場所へ放したりすることは違法行為になります。都道府県によっては、
キャッチアンドリリースも条例で禁止している事がありますので、注意しま
しょう。
 また、カミツキガメなど、素人がうかつに捕獲すると思わぬ怪我をする場
合がありますので、見かけたら自分一人で対応しようとせず、自治体や環境
省に連絡しましょう。

・外来生物図鑑
>>>
http://www.gov-online.go.jp/publicity/tsushin/200403/flash_e.html
・進入生物データベース 【国立環境研究所】
>>>http://www.nies.go.jp/biodiversity/invasive/index.html

◇ 平成19年10月13日 「外来生物のリスク管理と有効利用」シンポジウム」
 【日本農学会】東京大学弥生講堂にて(一般公開) 入場無料
>>>http://www.ajass.jp/symposium.html#h19
  
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      セミナー「土壌汚染問題とリスクコミュニケーション」開催
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 広島と東京において、セミナー「土壌汚染問題とリスクコミュニケーション」
を開催します。 
 セミナーでは、土壌汚染問題の現状と、リスクコミュニケーションのあり方を
含めた今後の展望について、各方面の有識者の方々に講演していただきます。

   10月31日 広島開催 (申込締切 10月19日)
   11月28日 東京開催 (申込締切 11月14日)

>>>詳しいご案内とお申し込み
http://www.jeas.or.jp/dojo/semi_h19_1.html

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         ライフスタイルフォーラム2007開催迫る!
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 11月3日~4日、新宿御苑で、「地球と共生するくらしかた」をテーマにライフス
タイルフォーラム2007を開催します。課題別フォーラム、特別フォーラムなど、
多彩なプログラムが用意されています。一部のプログラムについては事前登録
が必要です。

>>>詳しくは
http://www.lifestyle-forum.org/

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     GPN500万人で取り組むグリーン購入一斉行動 
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  グリーン購入ネットワーク(GPN)では、グリーン購入を個人レベルに広め地球
温暖化防止を進めるために、GPN会員団体と従業員による「GPN500万人で取り
組むグリーン購入一斉行動 ~買い物でレジ袋を断る~」を10月1日~10月31日
の期間、実施します。
 500万人が、1ヶ月間レジ袋を断ることで、逗子市民(人口58,000)が1ヵ月間に
排出するのと等しい10,000トンのCO2を削減することができます。
 GPNでは今後も、省エネランプ(電球型蛍光灯)や地域の旬野菜の購入などの
テーマを決め、一斉行動キャンぺーンを実施する予定です。
 
>>>詳しくは
http://www.gpn.jp/event/campaign/ 

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    「平成20年度版環境・循環型社会白書」表紙絵コンクール 募集中!
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 環境省では、平成20年版の環境・循環型社会白書の表紙を飾る作品を公募
しています。各部門の優秀作品には環境大臣賞が贈られ、最優秀作品は、環
境月刊のポスターに採用されます。また、3月に表彰式が環境省内で行われ、
環境大臣から表彰状が授与されます。 多くのご応募お待ちしております。

絵のテーマ: 「環境にやさしい社会」
募集部門 : 小中学生の部、一般の部(高校生以上)
作品サイズ: 四つ切画用紙(542mm×382mm)縦長で使用
応募締切 : 平成20年1月31日(当日消印有効)
お問い合わせ:財)日本環境協会内 環境白書表紙絵係

>>>募集要項
http://www.env.go.jp/press/press.php?serial=8691

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           バーゼル法等説明会の開催について
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 環境省が経済産業省と共同で、全国10都市でバーゼル法等説明会を開催し
ます。説明会では、バーゼル条約、バーゼル法及び廃棄物処理法の概要説明
及び輸出入にあたって必要な手続きについて説明されます。参加費は無料です。

 10月1日(月)  名古屋市 (申込締切9月21日)
 10月16日(火)  広島市  (申込締切10月9日)
 11月5日(月)  福岡市  (申込締切10月26日)
 11月8日(木)  大阪市  (申込締切10月31日)
 11月9日(金)  神戸市  (申込締切10月31日)

※ まだ日程は未定ですが、この後、東京都、仙台市、高松市で開催が予定
  されています。

>>>詳しいご案内とお申し込み
http://www.env.go.jp/recycle/yugai/basel.html

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                イベント案内・情報
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               ◆・・ (財)日本環境協会 関連行事、情報
               ◇・・ (財)日本環境協会 後援・協賛行事、情報


◆10月6日・20日「ストップおんだん館週末プログラム くるくる・つく~る」 
主催:ストップおんだん館
会場:ストップおんだん館(東京都港区)
http://www.jccca.org/ondankan/event/saturday_september.html

◆10月31日「土壌汚染問題とリスクコミュニケーションin広島」
主催:(財)日本環境協会、環境省、(社)土壌環境センター
会場:メルパルクHIROSHIMA(広島県広島市)
http://www.jeas.or.jp/dojo/semi_h19_1.html

◆11月28日「土壌汚染問題とリスクコミュニケーションin東京」
主催:(財)日本環境協会、環境省、(社)土壌環境センター
会場:四谷区民ホール(東京都新宿区)
http://www.jeas.or.jp/dojo/semi_h19_1.html

◇10月3日~4日「ジャパン・ハウスウェア・トレードショー」
主催:日本プラスチック日用品工業組合
会場:東京ビックサイト(東京都江東区)
http://www.j-houseware.com/

◇10月17日~19日「エコ・テクノ2007」 
主催:エコ・テクノ運営事務局
会場:西日本総合展示場新館(北九州市小倉区)
http://www.eco-t.net/

◇10月17日~18日「第51回全国環境衛生大会」
主催:(財)日本環境衛生センター
会場:札幌コンベンションセンター(北海道札幌市)
http://www.jesc.or.jp/work/taikai/index.html

◇10月20日~21日「地球環境イベント・アジェンダの日2007」
主催:地球環境イベント・アジェンダの日2007実行委員会
会場:横浜産貿ホール展示場(神奈川県横浜市)

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                     編集後記
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 9月22日からの連休を利用して、ロードレース世界選手権第15戦、日本GP(
ツインリンクもてぎ)を観戦してきました。
会場は連日何万人もの観客が訪れていましたが、分類別ゴミ箱の充実のため
か多くの売店があったにも関わらず、通路・周辺道路・観客席のどこもゴミ
が散乱するようなことはありませんでした。マイボトル持参の方も多く見か
けました。
少ゴミやゴミの分別の意識が当たり前になってきており、自らの気も引き締
めていこうと思いました。
                                          (三室)
                                                                   
編┃集┃発┃行┃ 財団法人日本環境協会 中川・三室
━┛━┛━┛━┛    〒106-0041 東京都港区麻布台1-11-9 
                           ダヴィンチ神谷町2F
                         URL:http://www.jeas.or.jp/


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