━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ JEA メールマガジン 第32号 2008.5.1 発行 URL http://www.jeas.or.jp/ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ こんにちは、(財)日本環境協会です。 当メールマガジンは、毎月1回発行します。ご愛読よろしくお願いします。 -------------------------------------------------------------------- 【目次】 ★ 《トピックス》 資源有効利用促進法について ☆ 資源有効利用促進法 ☆ 資源有効利用促進法による取組み ☆ 自主回収及び再資源化の実績 ★第2回「GPN500万人グリーン購入一斉行動」参加申し込み開始! ★古紙偽装問題等に係るエコマーク事務局の対応、再発防止の検討について ★SUNTORYが、エコマーク認定の福バッグ(エコ)プレゼントキャンペーンを実施 ★(財)日本環境協会 助成金情報 ★イベント案内・情報 ────────────────────────────────―― 《トピックス》 資源有効利用促進法について ────────────────────────────────―― 我々が普段使用し、利用し、廃棄する様々な製品について、製造段階から 資源循環を意識した取組が事業者に求められています。 原材料の使用量抑制や、再生しやすい商品づくり、副産物の出ない商品づ くり、分別等しやすい商品づくりなど消費者と事業者が一体となって取り組 むことが3R(Reduce,Reuse,Recycle)の推進には欠かせませんね。 今回は、事業者に3Rに対する取り組みを求めた「資源有効利用促進法」を 取り上げます。 >>>資源有効利用促進法ページ [環境省] http://www.env.go.jp/recycle/recycling/recyclable/gaiyo.html ◆ 資源有効利用促進法(正式名称:資源の有効な利用の促進に関する法律) この法律は、平成3年制定の旧「再生資源の利用の促進に関する法律」の抜 本的な改正により平成12年に制定され、平成13年4月に施行されました。 法律では、1.事業者による製品の回収・リサイクル対策の強化、2.製品の 省資源化・長寿命化等による廃棄物の発生抑制(リデュース)、3.回収製品 からの部品等の再利用対策(リユース)などが盛り込まれ、循環型経済システ ムの構築を目指しています。 ◆ 資源有効利用促進法による取組み 資源有効利用促進法では、10業種69品目を対象に3Rの取り組みを求めてい ます。具体的には、業種や品物ごとに事業者に対して一定の義務づけをして 事業者の自主的な取組の促進を図っています。以下に取り組みの概略を記載 します。 1.特定省資源業種 無機化学工業製品製造業や製鉄業、自動車製造業などの事業者に対して、 副産物の発生抑制に取り組むことが求められています。 2.特定再利用業種 紙製造業やガラス容器製造業、複写機製造業などの事業者に対して、再生 資源又は再生部品の利用に取り組むことが求められています。 特に、紙製造業における古紙利用率及びガラス容器製造業におけるカレッ ト利用率について目標値の強化が行われ、平成17年目標の60%、80%から、 平成22年度目標として62%、91%が定められています。 3.指定省資源化製品 自動車、家電、パソコン、パチンコ遊技機、金属製家具などの製造事業者 に対して、原材料等の使用の合理化と長期間の使用、使用済み物品等の発生 抑制に取り組むことが求められています。 4.指定再利用促進製品 自動車、家電、パソコン、複写機、パチンコ遊技機、金属製家具などの製造 事業者は、再生資源又は再生部品の利用の促進(リユース、リサイクルが容易 な製品の製造、設計)に取り組むことが求められています。 なお、パソコンや家電製品7品目について、18年7月から輸入業者も取組の 対象となるとともに、鉛、水銀等の6物質を含有する場合の表示等による情報 提供の取組が求められています。 5.指定表示製品 スチール缶、アルミ缶、ペットボトルや小型二次電池、紙製・プラスチック製 包装容器などの製造事業者及び輸入事業者は、分別回収の促進のための 表示を行うことが求められています。 6.指定再資源化製品 パソコン、小型二次電池の製造事業者及び輸入事業者は、自主回収及び 再資源化に取り組むことが求められています。 事業系パソコンについては平成13年4月から、家庭系パソコンについては平成 15年から自主回収等が求められています。 7.指定副産物 電気業の石炭灰や建設業の土砂・コンクリート・木材などの副産物に係る 業種に属する事業者は、副産物の再生資源としての利用の促進に取り組む ことが求められています。 ◆ 自主回収及び再資源化の実績 ・自主回収の実績 1.パソコン 平成18年度の事業系パソコンと家庭系パソコンの合計自主回収実績は、デスク トップが約31万台、ノート型パソコンが約24万台、CRTディスプレイが約25 万台、液晶ディスプレイが約12万台となっています。 2.小型二次電池 平成18年度の自主回収実績は、ニカド電池931t、ニッケル水素電池154t、リ チウム二次電池269t、小型制御弁式鉛蓄電池2,294tとなっています。 ・再資源化の実績 1.パソコン 平成18年度の事業系パソコンと家庭系パソコンの合計再資源化実績は、デスク トップが76%、ノート型パソコンが約54%、CRTディスプレイが約77%、液晶ディ スプレイが約67%となっています。 2.小型二次電池 平成18年度の再生資源化の実績は、ニカド電池約73%、ニッケル水素電池 約77%、リチウム二次電池約63%、小型制御弁式鉛蓄電池約50%となっていま す。 >>>平成18年度の実績について http://www.env.go.jp/recycle/recycling/recyclable/18jokyo.pdf >>>市町村におけるパソコンリサイクルへの取り組み状況について http://www.env.go.jp/recycle/recycling/recyclable/pc-recycle/h18sec-h19fir.pdf >>>廃家電の不法投棄等の状況について http://www.env.go.jp/recycle/recycling/recyclable/pc-ill_dum/fy-h18.pdf ────────────────────────────────―― 第2回「GPN500万人グリーン購入一斉行動」参加申し込み開始! ────────────────────────────────―― グリーン購入ネットワーク(GPN)では、グリーン購入を個人レベルに広め、 地球温暖化防止を進めるために、GPN会員団体とその従業員による、「GPN 500万人グリーン購入一斉行動 ~買い物袋をもって、旬や地場のものを選ぶ」 を6月1日~6月30日の期間実施します。 第2回となる、今回の実施行動では、[1]買物の際に旬や地場の食材を購入 する。[2]買物の際にレジ袋を断る、[3]外食の際に、旬や地場の食材を使った料 理を食べることで、環境負荷を減らすことを目的としています。 GPNの会員以外の方の参加も可能ですので、ぜひ参加申し込みをお願いします。 昨年のレジ袋辞退をテーマにした第1回「GPN500万人グリーン購入一斉行動」 では、382団体・218万人の方に参加いただき、全体で約1,683万枚(推計)、CO2 にして783万tの削減につなげることができました。 >>>詳細については、こちらをご覧ください。 http://www.gpn.jp/event/campaign/index080317.html#7 >>>参加申し込みフォーム http://www.efeedback.jp/eFeedback/surveyInitAction.do ────────────────────────────────―― 古紙偽装問題等に係るエコマーク事務局の対応、再発防止の検討について ────────────────────────────────―― 古紙パルプ配合率の偽装問題に対し、エコマーク事務局では、現在、製紙会 社の工場に対して現地監査・サンプリング分析を行い、エコマーク認定用紙の 基準への適合を確認しています。基準適合が確認された認定商品リストは、エ コマークホームページに順次掲載しています。 これまでに基準適合が確認された用紙の認定商品数は43製品となっています。 また、文具など紙製の二次製品については、二次加工事業者からの委任に基 づき原料となる製紙会社に対する確認調査を実施しています。 これまでに、二次加工事業者136社に対して回答しました。さらに、4月末までに 委任状をいただいた二次加工事業者260社に対し回答したところです。 >>>詳細については、こちらをご覧ください。 http://www.ecomark.jp/pdf/info08-0403kankyo_gisou-taiou.pdf エコマーク事務局では、総点検調査を受けて、今回のような事態が二度と生じな いよう、エコマークの制度・運用面の見直しについて、エコマーク運営委員会の もとに「再発防止検討委員会」を設置して、検討を進めることとしています。 本委員会の検討は、5月より開始します。 >>>エコマーク事務局ホームぺージ WHAT’S NEW http://www.ecomark.jp/ ────────────────────────────────―― SUNTORYが、エコマーク認定の福バッグ(エコ)プレゼントキャンペーンを実施 ────────────────────────────────―― SUNTORYが実施する「SUNTORY ×笑点 飲んで、笑おう! 福バッグ(エコ) 当たる!!」キャンペーンにおいて、エコマーク認定エコバッグがプレゼントされ ます。 エコバッグは、「笑点」にちなんだオリジナルデザインで、全30種類。 昨夏、新しい商品類型して制定された商品類型No.101 「かばん・スーツケース Version1.0」において、ケミカルリサイクルPET 繊維の使用や長期使用 のための設計、修理体制などの認定基準に基づきエコマークの認定を受けてい るものです。(認定番号: 07 101 012 および07 101 013) 【キャンペーン概要】 期 間: 2008年4月21日(月)~6月30日(月) 応募方法: 対象商品に付いている「応募シール」を3枚1 口として応募。 >>>エコマーク事務局ホームぺージ WHAT’S NEW http://www.ecomark.jp/ >>>SUNTORY キャンペーンページ http://www.suntory.co.jp/beer/sho-tencp/ ────────────────────────────────―― (財)日本環境協会 助成金情報 ────────────────────────────────―― (財)日本環境協会では、平成20年度の「藤本倫子環境保全活動助成基金」の 助成先を、現在募集しています。 たくさんのご応募をお待ちしております。 ■藤本倫子環境保全活動助成基金■ 事業規模の小さな団体および環境カウンセラー(個人)が実施する、自然 観察、リサイクル、環境修復などの実践活動および、環境講座の開催、教 育教材の作成などの普及啓発活動、環境情報の収集・提供などの調査活 動に対して助成します。 募集期間: ・第2期 2008年6月2日~2008年7月15日 助成金額: 上限30万円 応募資格: ・一般市民により構成されている営利を目的としない団体 ・地域において環境保全活動を行う環境カウンセラー 助成期間: ・第2期 2008年8月1日~2009年3月31日 >>>募集要項など、詳細についてはこちらをご覧ください http://www.jeas.or.jp/activ/prom_01_00.html ────────────────────────────────―― イベント案内・情報 ────────────────────────────────―― ◆・・ (財)日本環境協会 関連行事、情報 ◇・・ (財)日本環境協会 後援・協賛行事、情報 ◆5月17日 「ツールの使い方講座 ~体験してみよう~」 主催:ストップおんだん館 会場:ストップおんだん館(東京都港区) http://www.jccca.org/ondankan/event/2008tool_first.html ◆5月31日/6月28日 「ツールの使い方講座 ~やってみよう~」 主催:ストップおんだん館 会場:ストップおんだん館(東京都港区) http://www.jccca.org/ondankan/event/2008tool_middle.html ◇6月3~6日 「2008NEW環境展」 主催:(株)日報アイ・ビー 会場:東京ビックサイト(東京都江東区) http://www.nippo.co.jp/n-expo008/ ◇6月7日 「地球環境フォーラム~『子どもエコサミット』~」 主催:フジサンケイビジネスアイ 会場:大手町・サンケイプラザ(東京都千代田区) ◇6月7日~8日 「エコライフ・フェア2008」 主催:エコライフ・フェア2008実行委員会 会場:代々木公園(東京都渋谷区) http://www.env.go.jp/press/press.php?serial=9343 ────────────────────────────────―― 編集後記 ────────────────────────────────―― だんだんと日差しが強くなり、初夏の到来を感じられる季節となりました。 今年のゴールデンウィークは、都内をゆっくりと楽しむ計画を立てています。 カメラを片手に、普段とは違う目的で街を歩くと、都内でも色々な発見があ ります。それに、都内はほかの都市と比べても意外に緑が多く、公園や憩い の場も多いので、散歩も気持ち良くできますよ。 (三室) 編┃集┃発┃行┃ 財団法人日本環境協会 中川・三室 ━┛━┛━┛━┛ 〒106-0041 東京都港区麻布台1-11-9 ダヴィンチ神谷町2F URL:http://www.jeas.or.jp/