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JEA &メールマガジン
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        JEA  メールマガジン 第38号
                         2008.11.4 発行
                   URL  http://www.jeas.or.jp/
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こんにちは、(財)日本環境協会です。
当メールマガジンは、毎月1回発行します。ご愛読よろしくお願いします。
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【目次】
★ 《トピックス》 あなたにも身近な土壌・地下水汚染
 ☆ 土壌汚染の特徴
 ☆ 土壌・地下水汚染に対する対策
 ☆ 大切なリスクコミュニケーション
 ☆ 協会の取組み
★ こどもエコクラブ全国一斉活動 エントリースタート!
★ こどもエコクラブ「エコアクション」のご案内
★ 平成21年度版環境・循環型社会白書表紙絵コンクール作品募集中!
★ 速報!「いきものみっけ」夏の実施結果が発表されました
★ ジャパンホームショー2008開催
★ 協会共催 土壌汚染対策関連セミナーのご案内
★ イベント案内・情報

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    《トピックス》あなたにも身近な土壌・地下水汚染
- 慌てることがないように、正しい知識を身につけましょう -
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 食品への殺虫成分やメラミン等の化学物質の混入による被害の報道や、製
品回収の報道が連日のようになされています。先日は、有名加工食品会社の
工場で使用している地下水汚染問題から、製品回収が行われました。
 築地市場の豊洲への移転問題で「土壌汚染」という言葉を耳にしている方
も多いかと思います。「土壌・地下水汚染」とは、どのような汚染問題なの
でしょうか?また、どのような対策が取られるのでしょうか?
 一般の方々はなかなか接する機会がない問題ですが、明日、あなたの隣の
土地から汚染が発覚する事がないとは言えません。その時にも慌てることが
ないように、正しい知識を身につけておくことが大切です。

◆ 土壌汚染の特徴
 土壌汚染は、大気汚染や河川汚染のような公害とは大きく異なる特徴を持
っています。まず、「汚染物質が地中に存在している」という点です。この
ため、見た目では把握できないので必要な情報が公表されなければ、汚染の
状況や健康影響の程度が分からないということがあります。また、地中にあ
ることで、大気汚染のように汚染が直ちに拡散するようなものではなく、汚
染物質に触れる機会があるかどうかなどによって、汚染による健康影響の大
きさもケースバイケースです。
 つまり、健康影響リスクを考える際には、汚染物質があるだけではリスク
があるとは言えず、汚染土壌が口に入る可能性がある・汚染地下水を飲む可
能性がある、など汚染物質を摂取する経路がある場合に、初めてリスクがあ
ると言えるのです。
 次の特徴に、土壌汚染の対象物質は、過去に規制のなかった物質であるこ
とも多く、事業者が故意に汚染を引き起こしたわけではないケースもあると
いう点です。
 次の特徴として、汚染の対象が事業者の土地など「私有財産である」とい
う点です。大気や河川とは違い、売買取引など経済活動が関わってくること
で、採用する対策内容が変わったり、資産価値減少を気にして情報公開が遅
れたりなどの懸念点があります。

◆ 土壌・地下水汚染に対する対策
 土壌汚染対策法では、対策者の負担と健康影響リスクを考慮して、「汚染
物質の摂取経路を遮断する」ことを念頭において対策を決めています。
 非常に高価な対策となる、汚染の掘削除去ありきではなく、汚染物質と濃
度によっては、舗装や盛土、封じ込めなど汚染物質を管理することでリスク
を低減する方策も取ることができます。
 しかしながら、土地の売買取引などの場面では汚染物質の掘削除去を求め
られるのがほとんどのようです。高価な対策費用と売却費用の兼ね合いから
対策が取れずに放置される、「ブラウンフィールド」問題は近年問題になっ
ています。「ゼロリスク」というのは存在しませんが、そのゼロリスクを求
める傾向が世の中に強いということが背景にあります。
 汚染の掘削除去は目の前から汚染物質が消えるという安心感があります。
しかし、それが本来よりも過剰な対策の場合、対策費用が出せないからと汚
染を放置されることで、健康影響のリスクがより高まってしまうことは最も
避けるべきです。

◆ 大切なリスクコミュニケーション
 前述のような土壌汚染の特徴や対策は、一般にはほとんど知られていない
事項です。多くの一般住民の方は、土壌汚染が発覚してからその情報を得て
様々な不安を抱くことになります。
 敷地内で汚染が発覚した事業者は、正しい情報を公開し、自治体、地域住
民の方々と双方向の意見交換をしながら、理解を得て汚染対策の実施に取り
組む事が望ましいとされています。その過程を「リスクコミュニケーション」
といいますが、土壌汚染のリスクコミュニケーションには様々な誤解や困難
が待ち受けていることも確かです。
 協会では、その支援になればとガイドラインを作成・配布しています。

>>>土壌汚染に関するリスクコミュニケーションガイドライン配布中!
http://www.jeas.or.jp/dojo/pamph_06.html

>>>リスクコミュニケーションに関するセミナーを開催します
(共催セミナー)
http://www.jeas.or.jp/dojo/semi_h20_2.html

◆ 日本環境協会での取組み
 日本環境協会は、土壌汚染対策法の唯一の指定支援法人であり、知識の普
及・啓発業務、相談業務、助成金交付業務を行っています。
 普及・啓発業務では、各種パンフレット類の作成と無料配布や無料セミナ
ーの開催をしています。相談業務では、土壌汚染対策法に基づく調査対策等
への疑問や、助成金交付を受けたい方への相談を受付けています。助成金交
付業務では、浄化対策を行う方で汚染原因者ではない方等条件に合う方へ対
策費用の助成をしています。
 それぞれの詳しい内容は、下記のホームページをご覧下さい。

>>>土壌汚染対策法指定支援法人のホームページ
http://www.jeas.or.jp/dojo/index.html

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   こどもエコクラブ全国一斉活動 エントリースタート!
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こどもエコクラブでは、全国のクラブメンバーが中心となって、クラブ以外
の家族や友達など身近な人々に声をかけ、11月3日(祝)に一斉に環境活動
をする「エコロジカルあくしょん大作戦!」を行います。
(活動は11/3前後2週間の期間でもOK)

ウェブサイトより参加のエントリーを行い、それぞれの地域での参加人数の
カウントアップや活動内容をリアルタイムで表示していきます。
子どもたちの「ガンバリ」の様子をサイトでぜひご覧ください。
また、全国各地で繰り広げられる子どもたちの活動にご賛同いただける方は、
ぜひ地域のこどもエコクラブからの呼びかけへのお応えをお願いいたします。

なお、本活動に賛同いただける企業・団体の方からのサポートも募集してお
ります。
活動自体への参加、特別賞の提供等、様々なサポートがございますので
ぜひご検討ください!!

>>>詳しくはこちらをご覧ください
http://www.ecoclub.go.jp/ecomission/

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秋にぴったりのプログラム こどもエコクラブ「エコアクション」のご案内
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こどもエコクラブでは、誰でも気軽にウェブでチャレンジできるプログラム
「エコアクション」を好評開催中です!
現在は、秋の味覚を楽しみながら環境について考えるプログラムを実施
しています。

7回継続報告するともらえる「コンプリートカード」に加え、コンプリート
カードを取得すると、エコまるオリジナルグッズのダブルプレゼント☆★
などなど、子どもが楽しんで取り組めるよう、様々な仕組みを盛り込んで
おります。

ぜひ多くの方にご参加いただくよう、広くお声かけいただけると幸いです。
たくさんの方の参加をお待ちしています!

>>>詳しくはこちらをご覧ください
http://www.ecoclub.go.jp/ecoaction/

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  平成21年度版環境・循環型社会白書表紙絵コンクール作品募集中!
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 環境省で、平成21年度版環境・循環型社会白書表紙絵の表紙を飾る作品の
公募をしています。各部門の優秀作品には、環境大臣賞が贈られ、最優秀作
品は、環境月間のポスターに採用されます。多くのご応募をお待ちしていま
す。

 絵のテーマ:「環境にやさしい社会」
(例:環境にやさしいこれからの暮らし、地球環境と私たちの未来 など)


 募集部門 :小中学生の部 、 一般の部(高校生以上)
 大きさ   :四つ切画用紙(542mm×382mm)を縦長で使用
 応募締切 :平成21年1月31日(当日消印有効)

>>>募集要項など詳しくはこちら
http://www.jeas.or.jp/topics/080827.html

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  速報!「いきものみっけ」夏の実施結果が発表されました
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環境省生物多様性センターでは、市民参加の生きもの調査「いきものみっけ
~100万人の温暖化しらべ~」を実施し、夏の調査対象であるセミ3種類の
確認情報、温暖化に関するコメント等を広く一般から収集してきました。

夏の調査では、延べ報告件数は10,199件(10月14日現在)、
うち「いきものしらべ」は8,233件、
「温暖化意識しらべ」では1,966件でした。

「いきものしらべ」の結果速報は、都道府県別に集計を行い、初鳴き日と分布に
ついて注目して、平成7年の「身近な生きもの調査」の結果と比較を行いました。

また、「温暖化意識しらべ」については、皆さんから自由投稿で寄せられたコメント
のうち、同様の意見が多かったものや興味深いものについてまとめました。

秋の調査、冬の調査も実施していますので、みなさま、ぜひご参加ください。

>>>環境省報道発表記事はこちら
http://www.env.go.jp/press/press.php?serial=10292


>>>いきものみっけ公式サイトはこちら
http://www.mikke.go.jp/

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       ジャパンホームショー2008開催
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日本環境協会も毎年ブースを出展させていただいているジャパンホームショーが
今年も開催されます。
今年は「サステナブル建築技術展~建築物の長寿命化と資産価値向上のための
専門展示会~」と題し、環境に配慮した企業のさまざまな展示がされる予定です。
日本環境協会からは、ストップおんだん館、ストップ温暖化「一村一品」大作戦、
いきものみっけ、エコリフォーム、エコマーク、我が家の環境大臣、こどもエコクラ
ブ、グリーン購入ネットワークと数多くの事業を紹介しますので、ぜひお越しください!

・主催:社団法人日本能率協会
・日時:11月12日(水)~14日(金)
・場所:東京ビッグサイト東ホール(有明・東京国際展示場)
・参加費:事前登録をした場合は無料

>>>詳しくはこちら
http://www.jma.or.jp/JHBS/

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  NPO土壌汚染対策コンソーシアム主催 協会共催セミナーのご案内
  「土壌汚染に関わるリスクコミュニケーション
    ~汚染地の情報はどのように地域関係者などに伝えるの?~」
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NPO土壌汚染対策コンソーシアム主催の第四回土壌汚染普及啓発セミナー、
「土壌汚染に関わるリスクコミュニケーション~汚染地の情報はどのように
地域関係者などに伝えるの?~」を協会が共催しております。
協会の基金事業のご紹介のほか、リスクコミュニケーションのプロである相
澤渉氏のご講演もいただきます。参加費は無料ですので、皆様ふるってご応
募下さい。(先着順!!)

◆セミナー概要
日時:2008年11月27日(目)14:00~16:50
場所:大阪科学技術センター8F 中ホール
定員:120名(先着順です)

>>>セミナー詳細、お申し込みはこちら
http://www.jeas.or.jp/dojo/semi_h20_2.html

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           イベント案内・情報
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               ◆・・ (財)日本環境協会 関連行事、情報
               ◇・・ (財)日本環境協会 後援・協賛行事、情報

◆11月8日 ツールの使い方講座第2弾~食べ物をめぐる物語~
  「初級編  ~体験してみよう~」
主催:ストップおんだん館
会場:ストップおんだん館(東京都港区)
http://www.jccca.org/ondankan/event/2008tool_first2.html

◆11月15日 ツールの使い方講座第2弾~食べ物をめぐる物語~
  「中級編  ~やってみよう~」
主催:ストップおんだん館
会場:ストップおんだん館(東京都港区)
http://www.jccca.org/ondankan/event/2008tool_middle2.html

◆11月26日 2008年土壌汚染対策セミナー(名古屋会場)
  「土壌汚染に関するリスクコミュニケーション」
主催:環境省、(財)日本環境協会
会場:名古屋栄ガスビル
http://www.jeas.or.jp/dojo/semi_h20_1.html

◆11月27日 2008年土壌汚染対策セミナー(名古屋会場)
  「土壌汚染に関するリスクコミュニケーション」
主催:NPO土壌汚染対策コンソーシアム、(財)日本環境協会
会場:大阪科学技術センター
http://www.jeas.or.jp/dojo/semi_h20_2.html

◇11月20日~23日「日経住まいのリフォーム博2008」
主催:日本経済新聞社
会場:東京ビックサイト(東京都江東区)
http://sumai.nikkei.co.jp/reform/reformhaku/index.cfm

◇12月11日~13日「エコプロダクツ2008」
主催:(社)産業環境管理協会、日本経済新聞社
会場:東京ビックサイト(東京都江東区)
http://www.eco-pro.com/

◇12月13日~14日「京都環境フェスティバル」
主催:京都府、京都府地球温暖化防止活動推進センター ほか
会場:京都府総合見本市会館(京都市)
http://www.pref.kyoto.jp/kankyofes/

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                    編集後記
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3連休は都内近郊でも様々なイベントが開催されていました。私は横浜・赤レ
ンガ倉庫の全国ふるさとフェア2008に行き、各地の名物を堪能してまいりま
した。食欲の秋、を実践中です。
農業と環境を考えるとき、消費者である我々が地産地消の他に「旬のものを
食べる」というのも重要です。そうした行動が、無理な栽培・無理な収穫を
防ぎ本来あるべき自然の循環が保たれます。色々な食べ物が美味しくなる
秋に、皆さまも是非「旬」を探して食べてみて下さい。(三室)

編┃集┃発┃行┃ 財団法人日本環境協会 中川・三室
━┛━┛━┛━┛    〒106-0041 東京都港区麻布台1-11-9
                  ダヴィンチ神谷町2F
                    URL:http://www.jeas.or.jp/


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